月狐は物語に詳しいから
とってもありがたいわ!
でも参拝客はあたし達二人から
全然増えないわね
せやな
一人は毎晩来る癖に
賽銭は小銭ばかりやし・・・・・・
ギクッ!!
物語を学ぶ場所はいくつもありますから
わざわざ夜の神社に来る人は
よほどの物好きですよ
なんや!
ここでしか学ばれへん
ウチ独自の理論もあるんやよ?
へぇ
なら聞いてあげても
いいですけど
わぁーい♥
教えてお月ちゃん♪
二人とも舐めてるやろ!
ウチはイケてる師匠!
イケメンター月狐なんよ!!
はいはい
イケメンイケメン
イケメン大好き♥
ごあいさつ
はじめまして!
月見物語神社の管理人・鳳堂 志幻と申します。
このブログは物語についての知識や技術を伝えて、
多くの創作者の助けになりたいと考えて開設しました。
映画・舞台・アニメ・マンガ・小説・
ライトノベル・絵本など、物語であれば媒体は問いません。
全てのクリエイターが対象です。
2023年の9月に始まったばっかりのブログなので、まだまだ記事が少ないですが積極的に増やしていきたいと思います。
少しでもお役に立てられれば嬉しいです。
他のブログとの差別化
今回ブログを開設するにあたって、類似する多くの既存ブログを調査してみました。
どれも素晴らしく役に立つものが多かったです。勉強になりました。
『既にたくさんあるなら、なんでわざわざ自分もするのか?』との声が聞こえてきそうですね。
それは、他のブログに匹敵するくらいの役に立つ情報を伝えられると考えているからです。
『匹敵ってことは、同じくらいだから別にする意味なくね?』との声が・・・・・・。
情報の価値としては、ほぼ同じになってしまいかねないので、『3つの切り口』で作っていこうと考えています。
- 【情報の精度】情報源はできる限り明らかにし、出典や引用を明記して伝える
- 【体系的な知識】情報をバラバラに伝えるのではなく、独自の理論に沿って伝える
- 【愉快な会話劇】ブログ専用のキャラクターを通して、情報を伝える
次の項から一つずつ詳しく解説していきます。
1.【情報の精度】情報源はできる限り明らかにし、出典や引用を明記して伝える
物語創作論において、ある主張が『それが筆者の経験によるものなのか』、『誰かに聞いたものなのか』、それとも『本や動画で学んだものなのか』が不明だと情報が正しいのか心配ですよね?
例えば・・・・・・
思い浮かんだアイデアをメモするかどうか、作家によって意見が分かれています。『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦氏はメモする派です。
いつも自分の周りで見聞きしたことで、「おもしろいな」と思ったことをメモしておき、アイディアノートにまとめてる習慣を続けています。
荒木飛呂彦の漫画術 P227:荒木飛呂彦
一方で『グラップラー刃牙』の作者である板垣恵介氏は、『記憶に残らないアイデアなんてものはどうしようもない』とメモしない派です。
週刊少年「板垣恵介」:テロップは音声を元にして記載しています
一見相反する意見に感じられます。ですが荒木飛呂彦氏はアイデアが閃いてからメモするまでにタイムラグがあり、そこで忘れるようなアイデアは大したことがないと考えているそうなので、実は似ているといえます。時間という篩にかけることで、良いアイデアかどうかを判断しているわけですね。
このように、情報源を明記するのでより詳しく知りたい人や自分で確認したい人にとっては有意義だと考えています。同じ情報でも解釈が違う場合もありますし。
2.【体系的な知識】情報をバラバラに伝えるのではなく、独自の理論に沿って伝える
点の情報を寄せ集めても使い勝手が悪いです。SNSで短くまとめられている創作論などは部分的には役に立ちますが、作品全体に影響を与えるほど有用なものではありません。
同じことが物語創作を教えるブログにもいえます。
将棋に例えると駒の動かし方だけを学んでいるイメージです。その状態で対局しても、有用な手順に則っていないので盤上はぐちゃぐちゃになるでしょう。
複数の駒を決められた手順で動かすことで、守りの型や攻めの型を学べます。
型を習得してからが本番なのです。
当ブログでは私が漫画家の同志と共に研究し生み出した『スタイル』という理論を元に解説していきます。これは物語の要素を分解して、作家の目的に合わせた最適な物語創作術を見つけようという意図で作られた理論です。
私は専門学校時代に講師と、マンガ家志望者時代に編集者と交流する中で、自分の創作法とは異なる理論を押し付けられているような違和感がありました。
そういった不満を解消するために『スタイル』は生まれたのです。
『スタイル』には大きく分けて4つの創作法があるので、自分に合った創作術を選べます。
ここで一覧図を見てみましょう。
『スタイル』は大きく分けて2つに分かれます。『プロット』と『テリング』です。
『プロット』は聞いたことがある人も多いでしょう。『筋立て』のことです。
話の筋や論理の展開の仕方。作品内容の配列。プロット。「―を考える」
筋立て:大辞林
『テリング』は珍しい用語なので耳馴染みがない人もいると思います。『語り方』のことです。
『ストーリーテリング』という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のこと。
ストーリーテリング:『日本の人事部』人事労務用語辞典について
いかがでしょう。イメージできましたか?
簡単にいうと、計画(プロット)と実践(テリング)という感じでしょうか。
物語には大きく分けてプロットとテリングで構成されている。
実は物語だけではなく、創作活動の大半に2つの段階があります。
物語創作 | プロット | テリング |
音楽 | 作曲 | 演奏 |
料理 | レシピ | 調理 |
マンガ | 原作 | 作画 |
映画・舞台 | 脚本 | 芝居 |
お笑い | ネタ | 演技 |
人間 | 精神 | 身体 |
全てにおいて | 抽象的本質 | 具体的表現 |
こんな感じです。即興で表現する場合もありますが、表現する時間が長くなるほどプロットが重要になります。
創作者にはプロット重視の作家と、テリング重視の作家がいるとすぐに想像できると思います。例えばマンガ家志望者の多くに、『話作りよりも絵が描きたい』という人がいます。
彼らは、プロットよりもテリングに力を入れた創作法を好むわけです。
しかし、編集者は作家の意思を無視して、物語の創作論(例えば『セイブ・ザ・キャット』)を覚えろというスタンスを取る場合があります。すると作家は自分がしたいことと違うことに戸惑い混乱し、最悪の場合は自分の個性を失って漫画を描くのを辞めてしまうのです。
そういった決めつけられた物語創作論から脱却して、自分流『スタイル』を考えようというのが、この理論の名前が『スタイル』である理由です。
さて、プロットとテリングを理解していただいたところで、さらに2つに分類します。
プロット→ストーリー・ドラマ
テリング→ワールド・キャラクター
こちらの説明は少し長くなってしまうので、詳しく説明している記事のリンクを貼っておきます。このブログを最大限に生かすために是非目を通してくださいね。
当ブログでは物語の知識や技術を伝える際に、必ず『スタイル』のどの要素や性質と深く関わっているかを伝えます。
例えば、『ログライン』の記事は『ストーリー』に強く関連しているので『プロット』や『ストーリー』のカテゴリーにまとめられています。
このように、興味があるカテゴリーを調べていく内に、自然とその要素が身に付くというわけです。自分が得意な要素を伸ばすのもアリ、苦手を克服するのもアリです。
この『スタイル』の概念により体系的な理解ができる点が他のブログとの差別化です。
点の情報を繋げて、線にして、線を繋げて星座を描く。
あなたは星を繋げて何を描きますか?
3.【愉快な会話劇】ブログ専用のキャラクターを通して、情報を伝える
当ブログ『月見物語神社』では、二人と一柱のキャラクター(通称『神社組』)が登場します。
万年マンガ家志望者の元気いっぱいお嬢様(25歳)・長鳴 実門。『テリング重視』
小説家志望で賢いが毒舌で皮肉屋の青年(16歳)・上芝 結。『プロット重視』
参拝客の少ない神社で物語創作法を教える神様(100歳)・月狐。『スタイル全般』
それぞれ、問題提起・問題発見・問題解決を担当しており、読者の代弁者になる役割を担っております。
キャラクターデザインはマンガ家の山ノ碑 ルシ氏が担当。
イラストは山乃碑 ルシ氏と現在商業で活躍中のK氏に協力してもらっています。
神社組は4年前には既に制作しており、ずっと活躍の場を窺っておりました。
何度もキャラクターの設定やデザインを話し合いながら改良し続けて今の状態になりました。彼らの物語も実はプロット段階では完結していて、後は具体的に表現するだけだったりします。
さて、私がよく持ち出す基準として『楽しさ』と『意義』というものがあります。
人間は『楽しい』と感じることと『意義』、つまり役に立つことを大切にしているということです。
私自身は物語の知識を学ぶことは『楽しくて役に立つ』と考えるタイプですが、側に物語を学ぶことが苦痛で辛いと感じている人がいるので、そういった方が多いと知っています。
物語創作ブログを継続して読んでもらうために、できるだけ『楽しさ』を取り入れようと考えた結果が、『神社組』というキャラクターが誕生しました。
全員良い子なので、できるだけ彼らの魅力を伝えられるように工夫するつもりです。
これからも神社組をよろしくお願いします。
神社組に興味を持ってくださった方はこちらの記事も是非。6分で読めます。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
当ブログの方針を少しでも理解していただけると嬉しいです。
物語創作で悩める全ての人を救う使命を果たすために、これからも全力で頑張ります。
鳳堂 志幻
それでは
次の記事でまたお目にかかりましょう!
月見物語神社:夜更け
『スタイル』という
独自の理論があるんですね
せやよ
ウチの研究結果が
実を結んだわけやな!
早速『スタイル診断』したいわ!
ミカ姉の場合はしなくても
わかりそうですけど
せやな・・・・・・
物語を作る際に
一番最初に何から考えますか?
キャラクターかしら♪
ちなみに好きなマンガ家は誰や?
『テニスの王子様』の許斐剛先生とか
『グラップラー刃牙』の板垣恵介先生ね♥
キャラクター特化の最高峰ですね
ねぇ、あたしの『スタイル』って・・・・・・
えーと、うーんと、スタイル・・・スタイル・・・
あたしの・・・あたしの・・・・・・
!?
初期デザインの
清楚なお姉さんが良いんですけど!!